StartUpZEROはMITTが開発した「データセンター型」の遠隔画像診断システムです。(他社では「ASP型」「クラウド型」とも呼ばれています。)
従来までは、最低でも
1、読影用サーバー
2、ルーター
3、専用秘匿回線
が必要でした。
必要な費用は10万円程度で回線敷設は2~4週間程度ですが、より初期コストをかけない・迅速な(例えば今日からとか!)遠隔画像診断の希望を頂いておりました。
StartUpZEROは、その名のとおり「0円で始められる・当日から始められる遠隔画像診断」サービスです。
必要な環境は
1、モダリティ・PACSからDICOM画像が取得できること
2、インターネットに繋がるPCがあること
3、レポートを印刷出来るプリンタがあること
の3つだけです。
データセンター型での秘匿網はサーバー設置型の「IPVPN」からインターネットを介した「IPsecVPN」になりますが、IPsecVPN(L2TPoverIPsec)は業界最大手のシスコシステムズが使用している最も信用されている暗号化施策と同等の機能を有しています。認証もCHAP(と呼ばれる強固な認証形式)を使用しています。通信の暗号化には万全の施策を施しております。
1のDICOM画像ですが、多分、多くのモダリティ(CTとかMRIとかです)やPACSで「エクスポート機能」や「CD/DVD作成機能」があると思います。この機能が付いていれば、1の条件はクリアです。不明な場合はモダリティ・PACSベンダーに「検査のDICOM画像の取得を教えて下さい」とお伝えすればすぐに教えて下さると思います。
2ですが、どんなコンピューターでもOKです。windowsでもMacintoshでも(またLinuxでも!)大丈夫です。現行の使っているPCでOKです。先生の触りやすいOS・機種でOKです。インターネットに繋がる回線は「上りが速い」回線がオススメです。光回線(NTTフレッツ・ひかりネクストなど)やケーブルTV(JCOM・NCVなど)がオススメです。(ADSLだと少し遅いかも知れません。当方にて光回線が敷設可能かNTTに聞いてみることが出来ますので、ADSLの場合は気軽にお声掛け頂ければ嬉しいです。)
3のプリンタなのですが、普通のインクジェットのプリンタでOKです。A4・B5で印刷出来ればなんでもOKです。既存のプリンタでまったく問題御座いませんので、今あるプリンタでOKです。
上記、123の条件がそろっていれば、今日から・明日から、遠隔画像診断を始めることが出来ます。
従来の読影は
1、病院様に設置したサーバーに画像を登録
2、当社から病院様に専用回線で画像を閲覧・レポート作成
3、病院様端末からサーバーのレポートを印刷
が主な流れでした。
データセンター型の「StartUpZERO」では以下のようにフローが変わります。
1、病院様から秘匿網にて当社データセンターに画像をアップロード
2、当社サーバーにて読影
3、病院様端末から秘匿網にて当社サーバーからレポートをダウンロード
になります。
上記変更に伴い、サーバーの設置が不要でより「迅速に手軽に」遠隔画像診断を始めることが可能になりました。